住まいとデザインのはなし 2002-2016

055 モーガルソケット

e0025025_9282062.jpg下大久保の家」の居間を撮影した写真です。ここで使用されているペンダント・ライト(天井からコードで吊るされた照明器具)は、昔懐かしい「がいし」でできたソケット(電球を取り付ける部分)に100Wの白熱灯を付けたシンプルなものです。また、写真奥の台所にも同様の照明が3灯見えますが、こちらは配線ダクト(レール上で自由に取付位置を変えることができる器具)に取り付けたものです。
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私たちの設計する住まいには吹抜があったり、天井裏がない(屋根勾配に従って天井を張る)ので天井が高い部分があります。その際にペンダント型の照明器具を使用することが多いのですが、毎回といっていいほど登場するのが写真のような照明器具です。これはローコスト対策(自作で1灯800円程度です)という点もありますが、空間にあったシンプルなかたちをしていることに好んで使用している理由があります。100Wの白熱灯なので、適切な箇所数を確保さえすれば基本照度(明るさ)は十分確保できます。

ひとえに「明るさ」といっても個々人によって感じ方は違います。日本の多くの住まいでは、職場環境の照度を家庭内に持ち込み、夜間でも明々としています。そして「明るいことは良いこと」のように思われがちであるということを「リアフォグランプ」のはなしで述べましたが、住まいは明るくない方が好ましい(正確には過度の照度は不要である)と私たちは考えています。(もちろん住まい手の希望があれば必要以上の照度は確保しますし、蛍光灯を使用する場合もあります。)目に優しく、ローコストな照明器具。まずはお試しあれ。(A)
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by miz-arch | 2005-09-30 00:45 | 電気のはなし