住まいとデザインのはなし 2002-2016

006 ダイレクトゲイン

e0025025_22564674.jpg太陽熱(日射エネルギー)を受けることを表す言葉です。窓面を大きくすることで、ダイレクトゲインを増やし、室内を暖めることが可能になります。また窓際に蓄熱体(レンガやタイルなど)を設けることで、夜間等に放熱し室内を暖めることもできます。




これは「桜町の家」の断面図で、軒の深い庇によって夏期の日射を抑制し、冬期のダイレクトゲインを得るための屋根形状となっていることが良く分かります。古い日本家屋でよく見られる軒の深い庇は、雨や雪から外壁を守るだけでなく、日射調整の役割も果たしてきました。冬期の日照時間が少ない北陸の気候を考慮すると、あまり有効ではないように思えますが、それでもダイレクトゲインが十分に得られる日は4~5℃(「白い家」の場合)の暖房効果が得られます。また「桜町の家」では2階への直射光を制限することで2階が暑くなるのを防ぎ、また軒下の日陰を通った涼風を取り込むことで夏期を過ごせるように設計されています。

私たちは住まいを設計するにあたり、その土地の採光・通風を調べ、冬期の過剰な暖房や夏期の冷房を低減することに配慮しています。今年の夏も暑くなりそうですが、通風と扇風機で過ごせそうです。(A)
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by miz-arch | 2005-07-19 23:40 | 住まいのはなし