住まいとデザインのはなし 2002-2016

098 小便器

e0025025_1035871.jpgこの写真は石川県の某所へ行った際に、そちらのトイレにて撮影しました。左側がドイツのDURAVIT社製、右側がスウェーデンのifo¨社製です。この施設では、ご覧の小便器の他、いろいろな形の小便器が使用されているので、どれを使おうか迷ったりしますが、改めてところ変われば品も変わるもんだなぁと感心させられました。

3件に1件ほどの割合で、住まい手から「小便器は絶対欲しい」という要望を受けます。私も個人的にはあった方が便利でいいなとは思いますが、スペースや予算の問題もあり、絶対に設置しなければいけないものだとは考えていません。実際、私の住まいにもありませんし、打合せを行っていくうちに殆どの方が不要とされます。ですから現在までに設置に至ったケースは5~6件に1件程度に留まっています。そのうちの1件では、写真右のifo¨社製のものと同じ形のフランスのALLIA社製のものを使用しましたが、あまりにもきれいなかたちなので使うのがもったいないと思えるほどでした。

これまでに数度、パリへ訪れたことがありますが、その際にいろいろなかたちの小便器を見ました。中にはステンレスの壁があるだけで、隣との境すらないものもありました。少々面食らいましたが、戻ってからよくよく思い出すと、現地の方が公共トイレで小便器を利用しているところに出会ったことが殆どないことに気付きました。殆どの方は個室ブースへ直行します。これは偶然なのかもしれませんが、ひょっとしたらこの国では小便器の必要性が低いのかもしれません。何しろトイレを利用するにあたって、料金(チップ)を必要とする国柄ですし、文化が違えば公衆の面前で用を足すこと自体、非文化的行動なのかもしれません。ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えて下さい。(A)
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by miz-arch | 2006-07-10 10:46 | 家具のはなし