住まいとデザインのはなし 2002-2016

031 食器洗浄器

e0025025_850440.jpgMiele社(ドイツ)の家庭用食器洗浄器(以下、食洗器)で、私たちの事務所で設計する住まいの標準仕様品です。
現在のところ、大きさや機能別により5種類販売されています。操作パネルの色は写真の白のほか、ダークブラウン、シルバーの計3種類あり、扉の色は組み込まれるキッチンに合わせて自由に選ぶことができます。

私の住まいでは写真で紹介している、幅60cmタイプの中で一番機能の少ないものを使用しています。
(旧型モデルのため仕様が若干異なります。)

一昔前は食洗器は高価で裕福な家庭のみにあるものというイメージが強かったですが、最近では国内モデルの充実や価格の低下に伴い、住まいの新築やキッチンの改装の際に食洗器の設置検討をされる家庭が増えてきました。私も自分の住まいを持つまでは実際に使用した事など無かったので、必要性もあまり感じていませんでした。ところが子育てが始まると(子供が生まれる直前に新居に移りました)、育児や家事の負担が軽減できる点で設置して良かったということを、すぐに理解できるようになりました。またガラス食器なども手で洗うのとは雲泥の差とも言えるほど綺麗になり、食洗器の凄さを実感することとなりました。(ガラス製品を洗浄する際は食器を傷つけ曇りを発生するおそれがあるので使用上の注意を守って下さい。)

Miele(ミーレ)社の食洗器を標準仕様としている理由は、温水を利用しない(自分で加熱し温水をつくる)ので洗浄コストが安い点と、洗浄能力の優れている点にあります。国産メーカーでは洗浄面でホシザキ(主に業務用の食洗器を販売しているメーカーです)の製品の方が優れていると言われていますが、メンテナンスの容易さとかたちの美しさでMieleの食洗器を選んでいます。また設計する際には、実際に使用してみて幅の広いことで重宝することが多い(フライパンや鍋などの大物のほか、換気扇やロースターの洗浄にも利用できた)ので、できるだけ60cm幅のものを組み込むようにしています。

住まい手の食洗器に対する認識は、ちょうど戦後の家庭に洗濯機や掃除機が普及し始めた頃のように、「高嶺の花」から「あたり前のもの」に変わりつつあります。これに伴い、家事に割く時間も短縮されていくのでしょうが、同時に家庭内に響く「食洗器に入れるぐらいやってよ!」の声も大きく響くことになるのでしょうね。(A)
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by miz-arch | 2005-08-24 09:36 | 電気のはなし