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住まいとデザインのはなし 2002-2016

オープンハウスにて

オープンハウスにて_e0025025_9332462.jpg先月の末に開催された「ラウベ小矢部」のオープンハウスでは、たくさんのお客さんに訪問して頂きました。
私たちが開く見学会は、現在設計中の住まい手や、これから住まいづくりを始められる方、私たちのHPを見て参加される方、そして同業の友人のみにご案内しています。ところが今回は新聞やラジオを使って広告して頂けましたので、私たちの開催するこじんまりとした見学会とは違い、多くの方に見て頂くことができました。
そのため折角に来て頂いたにも関わらず、十分にお話できなかった方もいらっしゃったかと思います。もっと話を聞きたい!という方は、私たちの事務所にお越しいただけたら、ゆっくりとお話ができると思います。

さて、その3日間で感じたことといえば、意外と皆さんが木材にあまり関心がないということ。「地域産材でつくった家」のオープンハウスだったのですが、皆さん富山の木に関する質問が殆どなかったように思えます。残念ながら、住まい手にとっては富山の木に限らず、どこの木を使ってもいいのかもしれません。そして材木という要素ではなく、居心地のいい空間や、肌触りのいい木の空間を感じる住まいを求めておられるのかもしれません。木を使うことは当たり前のことで、その背景まで考えることまで行き着かないというのが、本音なのかも知れませんね。

なぜ近い山の木を使うのか? 環境の話やウッドマイレージの話まで考えて住まいを求める方はとてもまれです。どの木材を使うかは、設計者の思想にゆだねられ、その設計者を選ぶことで、住まい手は、地域産材を利用して、環境に寄与していることを分かって下さればいいと思います。それくらいがちょうどいいと思うのです。今回は住まい手のための見学会でしたが、来場して下さった設計に携わっている方にとっても、地域材を使ってみようと思うきっかけとなってくれたら嬉しいです。(K)
by miz-arch | 2010-11-09 09:00 | こぼればなし